こんにちは、医学生のガッシーです!
医師国家試験対策のおすすめ模試は?
そう思ったことはありませんか?
いつ受ける?何回受ける?予備校はどこ?
いろいろ疑問がありますよね…
そこで、以下の悩みを解決できる記事を用意しました!
- 医師国家試験対策のおすすめ模試は?
- どの模試をいつ、何回受けたらいい?
- 自分にあった模試の選び方は?
現役医学部生の筆者の視点から、おすすめの医師国家試験模試を厳選して紹介しています。
5分程度で読み終わるので、ぜひ最後までご覧ください!
【医師国家試験】模試の種類・回数・時期は?
医師国家試験対策のビデオ講座やネット講座を開講している各予備校では、模試も開催されています。
- MEC 3回
- TECOM 4回
- メディックメディア 3回
- MAC 1回
ガッシー
利用者が比較的多く、有名どころの予備校が開催している模試は上の11回です!
それぞれの予備校ごとに解説していきます!
MEC模試(春メック・夏メック・冬メック)
大手予備校MEC(メック)が開催している模試です。
- 春メック:4~6月
- 夏メック:7~9月
- 冬メック:11~12月
時期ごとに3つの模試が用意されており、受験者数が最も多いです。
特に、冬メックの受験者数は7,000~9,000人と言われており、全国の医学部生の多くが受験しています。
周りの人と差をつけられたくないために超重要な模試です。
スタンダードレベルの問題がそろっており、国試の難易度に一番近いと言われています。
解答・解説も充実しており、教材としても使いやすさバツグン!
デメリットがあるとすれば、解説動画が長くて見づらいという評判もあります。
5年生の時期に行われるメック模試を受験する必要はありません。
人によって勉強の進み具合が異なりすぎて、比較しづらいです。
また、受験者数も少ないため自分の立ち位置を把握する意味でも不十分と言えるでしょう。
TECOM模試(全国統一模擬試験:通称テコ模試)
大手予備校TECOMが開催している模試です。
- 第1回(テコ1):6~8月
- 第2回(テコ2):9~10月
- 第3回(テコ3):11月~12月
- 第4回(テコ4):1月
他の予備校とは違って4回の模試が開催されており、受験者数も比較的多いです。
(特に4回目は全国で8000人程度が受験している最大手模試の一つになります。)
メック模試まで行かないものの、メディックメディア模試よりも受験者数は多いでしょう。
TECOM模試の特徴はそれぞれの回で、明確な目標が定められていること。
- 第1回:高頻度出題問題で基本的な内容を確認
- 第2回:臨床実習で学んだ実地ベースの出題が多い
- 第3回:新ガイドラインや時事問題と絡めた出題がある
- 第4回:国試本番が簡単に思えるようにやや難易度高め
回数を追うごとに、知識を積み重ねていける構造になっているため、模試だけでもかなり実力がつくと言えるでしょう。
解説も分かりやすく、復習にも最適です!
デメリットは、全て受験するとお金と時間がかかることです。
1回の模試の値段は10,000円弱であり、他の予備校と比較しても高めです。
また、夏以降に試験が固まっているため、毎月のように模試を受験する必要があります。
オーバーワークになりがちで辛い…という声も。
マッチングや卒試の準備もしながら、月に1回模試をうけるのはかなりしんどいそう…
何回目を受験するかに関しては一考の余地ありです。
メディックメディア模試(MM模試)
『病気がみえる』や『イヤーノート』でも有名なメディックメディアが開催している模試です。
- 第1回:7~9月
- 第2回:11~12月
- 第3回:1月
3回の模試があり、受験者数は多くて5000人程度の中規模です。
特徴は復習のしやすさと解説の詳しさです。
QBオンラインと同じ感じでスムーズに復習することができ、関連するQB問題へと飛ばしてくれる機能もあります。
解説も『病気がみえる』のようなイラスト豊富で分かりやすく、動画解説もあって分かりやすいです。
デメリットは、受験者数が少なく、難易度が安定してないこと。
113回国試の年からスタートした模試のため、歴史が浅く、他の予備校と比べて中規模です。
また、初年度の模試(2018年)で難易度が激ムズであったこともあり、難易度設定にも疑問が投げかけられています。
(ただし、以降の模試では難易度が修正されています。)
Q-Assistの人気もあり、メディックメディア模試の受験者はどんどん増えていっています!
また、集団申込をすれば1回5,000円で受けられるコスパも最高です!
MAC模試
マイナー予備校のMACが開催している模試です。
6月~翌年1月までの自由な期間に受験できる模試が1回開催されています。
そもそもMACを利用している医学生は少なく、模試を受験している人も少ないため、詳細は不明です。
よほど興味がない限り、不要と言っていいでしょう。
【予備校別】医師国家試験模試を受けてみた感想は?
実際にそれぞれの予備校別に模試を受けてみた感想を紹介します!
前提条件として、各予備校がしっかり国試の問題を分析してるだけあり、出題内容や分野は割と似通っています。
「この問題別の模試で見たことあるなぁ」ということもザラです。
よって、模試を選ぶ上では問題の質そのものより、
- 受験時期
- 復習のしやすさ
- 値段
で選ぶのがおすすめですよ!
TECOM模試(全国統一模擬試験:通称テコ模試)
問題の質・内容は洗練されており、国試対策の演習としてかなりおすすめです。
また、4回の模試を使って連続的に成績を把握できるため、実力の伸びや周りとの順位を比較するのにも最適です。
ただし、復習は解答・解説の冊子(あるいはPDF)を利用することしかできず、後述するメディックメディアのほうがおすすめです。
また、第3回・第4回の模試は予想問題の色が強く、実際の国試過去問と比べると難易度は高め。
どっかで見たことあるけど、頻出じゃないからよく知らないなぁ…
といった知識も多く問われます。
メディックメディア模試(MM模試)
『難易度のブレが激しい…』と酷評されたことのあるメディックメディア模試ですが、ここ数年は国試レベルぴったりといえる難易度に落ち着いてきていました。
実際に解いてみても良問ばかり。変に難易度の高い問題はありませんでした!
その上、集団申し込みをすれば1回5000円程度で受験できるコスパの良さも抜群です。
また、QBと同じ形式で復習&解きなおしをすることができ、他の予備校と比較しても復習のしやすさは圧倒的です。
唯一の弱点は、受験人数の少なさ。
1回目と2回目の模試は3000人弱しか受験者がおらず、全国での立ち位置の把握が難しいです。
【結論】受験すべき医師国家試験模試は?時期ごとに解説!
春
春開催の模試は、
- 春メック
1つだけです。
春メックは本番の半分程度の問題数で行うため、気軽に受験しやすく、実力把握の意味ではお試し受験するのに最適です。
ただし、その分重要度は高くなく、受験者数も多くないため絶対に受験する必要はありません。
どちらかというと、直近の国試過去問を解いてみる方がおすすめですよ!
夏
夏に開催される模試は、
- 夏メック
- 全国統一模擬試験第1回(テコ1)
- メディックメディア第1回
の3つです。
6年生の前半を通じて、ある程度の内容を学習し終えていると思うので、必ず1回は受験しましょう。
現状の確認、知識の総整理に役立ちます。
どの予備校を利用してもあまり変わりないため、使用しているビデオ講座などで決めていいでしょう。
- 安定感のMEC
- 基礎定着のTECOM
- コスパのメディックメディア
と言った感じです!
模試を気軽に受けたい方、迷っている方は、コスパのいいメディックメディアがおすすめですよ!
秋〜冬
秋〜冬の時期に開催される模試は
- 冬メック
- 全国統一模擬試験第2回(テコ2)
- 全国統一模擬試験第3回(テコ3)
- メディックメディア第2回
の4つです。
国試対策として重要な秋〜冬の時期には2回受験するのがおすすめです。
ただし、卒業試験やpostCC-OSCEもあってかなり忙しい時期でもあるため、受験する時期をしっかり考えておきましょう。
時期をずらせる『テコ2』と、『テコ3』または『冬メック』を受験する。
あるいは一段落ついた12月に『冬メック』と『メディックメディア』を集中して行うなどの戦略があります!
受験者数や予想精度を考えると冬メックは受験必須の模擬試験です。
冬メックを軸にして、受験する模試を考えるといいでしょう。
国試直前
直前期(1月)に開催される模試は
- 全国統一模擬試験第4回(テコ4)
- メディックメディア第3回
の2つです。
できれば1回受験しておきたいですが、0回でも構いません。
最後の追い込みとして使えますし、直前予想としても使えます。
ただし、直前模試で思った以上に成績が伸びなかった場合にメンタルが崩れてしまうこともありえます。
大学受験の際にも直前模試を受ける人・受けない人がいたように、直前期の模試は個人の好みによるでしょう。
どちらの模試を受けても大丈夫です!
ビデオ講座に応じて選んでもいいですし、冬までに受験していない予備校の模試を選んで、いろんな問題形式に対応するのもおすすめですよ!
【絶対やる】医師国家試験模試のおすすめ使い方
模試の使い方として何より重要なのは復習や時間配分の練習ですよね。
大学受験を突破している医学部生なら誰しも分かっているはず!
ただし、医師国家試験の場合は『禁忌対策』の戦略も必要です。
国試の禁忌不合格は何より怖いため、禁忌かもしれない選択肢を見たときの戦略も考えておきましょう。
- 怖くてもあえてチャレンジする
- 間違えてもいいから無難な選択肢にする
- あえて回答しない
どの選択を取るかで国試合格も変わってきます。
医師国家試験特有のシステムを模試を通じて練習しておきましょう!
医師国家試験模試の過去問はおすすめ?
最後に、コスパよく問題演習したいなら、医師国家試験模試の過去問もおすすめです。
医師国家試験模試は近年の国試の出題傾向を見ながら、『そろそろこの分野・疾患から出題されそう』という問題が作成されています。
的中する問題もあれば、的中しない問題もあるのですが、逆に言えば後者は今後数年の国試で出題される可能性も高いです。
直近1~2年の模試の過去問で出題された問題が国試本番で出題される可能性は高いです。
全国の立ち位置を把握するという目的からは外れますが、演習量を増やす・予想問題を増やす意味では模試の過去問もおすすめですよ!
メルカリなどで販売されています!
まとめ【医師国家試験のおすすめ模試の選び方!】
今回の記事では、医師国家試験のおすすめ模試・回数・時期・予備校を紹介してきました!
おすすめは以下の3つです!
- 夏:『夏メック』または『メディックメディア模試』
- 冬:『冬メック』+もう1つ
- 直前期:0または1つ
最後に、本質的なことをお伝えます。
「どの模試を受験しようかな…いろいろ受けたほうがいいかな…」
と悩む気持ちもわかりますが、悩む時間がもったいないです。
模試が消化不良になっては困りますが、演習不足になる方が問題です。
最低でも3~4回の模試を受験しておいたほうがいいでしょう。
予備校によっては、大学単位での購入、セット購入でかなりコスパよく受験できる模試もあります。
困ったら申し込んでみるほうがおすすめです!
最悪やれなくてもいいので、申し込み遅れになるよりマシですよ!