こんにちは、医学生のガッシーです!
スポーツ医学検定ってどんな感じなの…?
そう思ったことはありませんか?
どういう感じの検定・資格なのかよく分からないですよね…
そこで、以下の悩みを解決できる記事を用意しました!
- スポーツ医学検定の詳細を知りたい!
- 難易度・レベルは?どんな範囲から出題される?
- おすすめ教材・教科書は?
先に結論をお伝えすると、スポーツに関わる人もあまり関わらない人にも、スポーツ医学検定はおすすめです。
初心者から医療関係者、それぞれに適切な級があり、公式テキストも出版されていて勉強しやすいです。
詳細を本文にて紹介します!
公式HP:スポーツ医学検定
スポーツ医学検定とは?
スポーツ医学検定の基本知識
スポーツ医学検定は以下の4つの級が存在します。
- 初級(ビギナー)
- 3級(ベーシック)
- 2級(アドバンス)
- 1級(マスター)
これらの級を通じて「スポーツのケガを減らし、笑顔を増やす」を合言葉に、以下の3つを目標としています
- ケガの予防
- ケガからの競技復帰
- 競技力の向上
試験日程
5月と11月の年2回
会場
1級:札幌・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡
2級と3級:札幌・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡・仙台・前橋・神戸・沖縄
問題数
初級:20問
1級・2級・3級:60問
試験時間
初級:30分
1級・2級・3級:70分
試験形式
マークシートのみ
受験料
初級:980円 3級:4800円 2級:5400円 1級:7800円
3級と2級の併願割引:9800円
その他:団体受験割引あり
難易度・レベル
各級の正確な合格基準は非公表です。
ただし公式HPで、7~8割の得点率で合格できるとされています。
正式な合格率の発表もないのですが、過去のメルマガなどによると以下の数値が目安になります。
- 初級 100%近い
- 3級 90%
- 2級 60%
- 1級 30%
筆者の個人的な意見ですが、難易度は以下のような感じです。
- 初級 一般常識で対応できる
- 3級 スポーツに関わっている人なら大体分かる
- 2級 医療系学生なら少し勉強して合格できる
- 1級 医学部生でもそこそこ勉強が必要
各人によって感じる難易度は異なります。
スポーツに深く関わる方、医療職の方は易しく感じる部分も多いでしょう。
逆に、これらの分野をあまり知らない方は難しく感じると思います。

参考までに、筆者(医学生)の感想を紹介します!
初級〜2級までは「スポーツに関する一般常識+医学部で学ぶ内容」だけで十分に合格できます。
特別な勉強はなくても合格できそうという感じです。
ただし、2級の細かい知識は知らないことも多く、テキストを読んで勉強になることも多いです!
1級は医学部でも学ばない細かい知識も多く、解剖学的な知識や整形外科の知識も求められます。
かなり勉強する必要があるなという感じでした!
内容・どんな問題が出る?
公式HPによると、以下のようなレベル設定になっています。
公式HP:スポーツ医学検定
3級の内容・レベル
レベル:身体やスポーツのケガの最も基本的な知識
対象:スポーツ選手自身・成長期の選手の保護者・部活のマネージャー
2級の内容・レベル
レベル:身体やスポーツのケガのより詳しい広い知識
対象:スポーツ指導者・部活の顧問・スポーツ系/体育系の学生
1級の内容・レベル
レベル:身体やスポーツのケガの専門的な知識
対象:スポーツメディカルに関わる・関わりたい人
具体的な問題を少し紹介すると、
- 骨・筋肉の走行など解剖学的な知識
- AEDの使い方・注意点・救急活動
- RICE処理など、スポーツ現場で行う処置
- 各スポーツで怪我しやすい部位・起こりやすいケガ
- 各スポーツにおけるリハビリの仕方・何筋を鍛えるか?など
- スポーツの歴史
などがメインで出題され、どの級の試験でも出題されます。
1級レベルになると、求められる知識もかなり細かいです。
- 「縫工筋」がどの骨にくっつくか?などの解剖知識
- ドーピング検査にひっかかる薬の名前
- 栄養素に関する問題
- 「腓骨筋腱脱臼」など整形外科疾患の詳細
- 各スポーツに応じた適切なリハビリの仕方・筋トレ方法
さらに、2級までと異なり「正しいものを全て選べ」という多答問題も出現するのも難しくなるポイントです。
スポーツ医学検定の対象は?
受験資格に制限はなく、全ての方が受験可能です。
スポーツや日常生活でのケガは誰にでも発生する可能性があり、
全ての人におすすめできます!
スポーツ人口が増えてきていることもあり、スポーツ医学の人気・必要性もどんどん高まってきていますよ。

特に、以下の方におすすめです!
- 将来スポーツ医学に関わりたい方
- 自分自身がスポーツをしている方
- 周囲の人がスポーツをしている方
スポーツ医学検定のメリット・デメリットは?
スポーツ医学検定の資格を取ると以下のようなメリットがあります。
- スポーツや日常生活でのケガ・対処法に詳しくなれる
- ケガからのリハビリ、救急処置に詳しくなれる
- スポーツの歴史的背景・面白さを実感できる
デメリットは「必ずしも就職・転職で役立つわけではない」ことです。
スポーツ医学検定の資格を履歴書に書くことはできても、大きく評価されることはあまりないでしょう。
- 「スポーツに興味があるんだね!」
- 「資格に向かって努力できる人なんだね!」
- 「医学の分野を勉強しているんだね!」
くらいの評価だと思います。
ただし、スポーツ医学検定で学んだ知識は決して無駄になりません。
スポーツだけでなく、日常生活でもいざという時に役立ちますよ!
スポーツ医学検定に合格しても、診察や治療などの医療行為を行うことはできません。
これらの行為にはスポーツドクターの資格を取る必要があります。

ちなみに「スポーツドクター」は医師国家試験に合格したのち、特定の講習を受けることで資格を取れます。
初期研修医でもスポーツドクターになれますよ!
スポーツドクターの資格は以下の3つです。
- 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
- 日本整形外科学会認定スポーツ医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
1つ目は医師経験4年以上、2つ目は整形外科専門医が受講条件です。
3つ目は研修医の間でも受講可能で、必要な講習を受講することでスポーツドクターになることができます。
![]()
スポーツ医学検定の対策法は?

おすすめ教材・参考書
2級・3級対策のおすすめ教材
スポーツ医学検定の公式テキストです。
分かりやすい解説と、豊富なイラストで初心者でも読みやすくなっています。
専門書ほど堅くもなく幅広い知識を得ることができ、スポーツ医学の勉強をする上で非常におすすめです。

医学部の講義で学ばないような内容もあって、かなり勉強になりました!
1級対策のおすすめ教材
スポーツ医学検定の1級も公式テキストを使うのがおすすめです。

1級は過去問が少なく、公式テキストを読み込む必要があります!
3級から1級まで公式テキストが出版されていますが、試験はテキスト内からの出題だけではありません。
スポーツの時事問題(ワールドカップ・オリンピック)など、テキスト外から出題されることもあります。
過去問
【スポーツ医学検定】2級・3級対策
資格試験の対策は「過去問を解いて傾向を掴む」のが最重要です。
よく出る問題・形式を理解して、効率よく勉強できます。
スポーツ医学検定の公式HPに2級と3級のサンプル問題が掲載してあります。
過去問対策として、サンプル問題から解いてみるのがおすすめですよ!
2級・3級は公式問題集も出版されています。
公式アプリでも過去問を購入可能です。
3級は一回480円(税込み)、2級は一回600円(税込み)です。
まとめ買いすると少しお得になります!
【スポーツ医学検定】 1級対策
1級の過去問は、問題集として出版されておらず、公式アプリから購入可能です。
一回の試験あたり840円(税込み)で購入することができます。

実際の試験問題がメルカリで安く販売されていることもあります!
解剖の勉強
スポーツ医学の領域は、ほとんどが整形外科の範囲です。
整形外科の対象は、骨・筋肉・腱・靭帯などであり、
解剖の理解が特に重要です。
- 人体の構造がどのようになっているか?
- 骨・筋肉・靭帯などの名前
- どのように筋肉が動くかの理解
体の解剖を理解しておくことで、スポーツ医学の勉強も効率よくなりますよ!
以下の記事で解剖のおすすめ勉強法や教材を紹介しています。
合わせて参考にしてみてください!
![]()

医学生以外の方にもおすすめです!
まとめ【スポーツ医学検定】
今回の記事では、スポーツ医学検定の内容やおすすめの対策法を紹介してきました!
公式HP:スポーツ医学検定
最後に、大事なことをお伝えします。
「スポーツ医学検定どうしようかな…受けてみようかな…」
と悩む気持ちもわかりますが、悩んでいる時間がもったいないです。
悩むくらいなら、少しだけでも勉強してみて、合わなかったらやめればいいだけです。
スポーツ中だけでなく、日常生活でも怪我は常につきまといます。
スポーツ医学検定で学んだことは決して無駄になりませんよ!




