こんにちは、医学生のガッシーです!
- 医学部の『マッチング』ってそもそも何?
- マッチング対策はどうしたらいい?
- マッチングで使えるテクニックは?
そう思ったことはありませんか?
マッチングは『医学生にとっての就活』と言われますが、具体的にどんなものか分からないですよね…
ガッシー
筆者も4年生のときにマッチングについて何も分からず、右往左往して慌てた経験があります…
もっと分かりやすくて必要な情報がまとまっていたらいいのに…
そこで今回は、
現役医学生がまとめるマッチング対策
を全9記事に渡って紹介していきます!
- マッチング対策本
- マッチング対策講座(マイナビやレジナビなど)
- 病院説明会・見学会
などを通じて学んできた『マッチング対策の全て』を詳しく解説していきます!
このシリーズさえ読めば『マッチングは完璧!』と言える内容に仕上げました!
実際にマッチングを経験した医学生の視点から分かりやすく解説しています!
今回の記事では、
行きたい病院を選ぶ基準・探し方・情報収集におすすめのサイト
などを解説していきます!
初期研修病院を探す基準・選ぶ基準23選
初期研修先の病院を探す上での基準を紹介していきますが、
人によって初期研修先の正解は異なります
『〇〇病院が正解』ということはなく自分に合った病院を探すことが重要です。
大学受験の志望校選びのように、自分に合った病院を探しましょう!
- 立地
- 給料
- 給料以外の金銭面(家賃補助・退職金・ボーナス)
- 指導医のレベル
- 研修プログラムの充実度(ローテできる科・期間・連携先)
- 経験できる症例数・手技数
- 同期の数
- いろんな大学から集まる
- 研修医のための宿舎あり
- 医局に専用のデスクあり
- 当直回数
- 救急で研修医が担う役割
- 〇〇科が強い
- 後期研修と一環して行える
- 病床数・病院の規模
- 関連医局・大学
- 女性医師サポート
- 産休・育休を取った実例
- カップルで研修できる
- 週休2日以上
- トイレ・シャワー・当直室がキレイ
- 施設の充実度(託児所・ジム・温泉)
- 福利厚生(研修医は食事無料、アイス食べ放題など)
このように、研修先を探す上で考慮すべき要因は非常に多く、
何を優先するのかは人によって異なります。
また、全ての条件が理想的な病院は0に近いため、ある程度は妥協が必要です。
『これだけは絶対に譲れない』条件を1~2つ軸にして、他の条件は『ベター』なものを探す
スタンスがおすすめですよ!
初期研修先の探し方【おすすめ情報収集サイト3選】
初期研修先の候補病院を探す上で、情報収集できるおすすめサイトは以下の3つです。
- マイナビResident
- レジナビ
- ホクトレジデント
他にもいろいろな情報サイトがありますが、似たりよったりなのでこの3つでOKです!
『表面上』の情報は1~2サイトで十分集まりますよ!
実際の細かい情報は病院見学を通じてこっそり聞き出しましょう!
病院見学で聞くことリストは次の記事で解説しています!
マイナビResident・レジナビ
公式HP:マイナビResident
公式HP:レジナビ
マイナビやレジナビは病院の基本情報を調べるためのおすすめサイトです。
- (表面上の)給与
- 立地
- 病院の規模
- 公式で発表されているローテンション例
などの客観的な情報を集めることができます。
これらの情報をもとに、
- 研修医の数が多い
- 経験できる手技が多い
- 救急が充実
- 給与・福利厚生がいい
などの条件で自分にあった病院を条件検索していくことができますよ!
まずはこれらのサイトから候補先となる病院を探していきましょう!
目安としては10病院以上の候補を作るのがおすすめです!
(あとでどんどん絞り込んでいきます)
ただし、これらのサイトに掲載されている情報はあくまで話半分に聞いておきましょう。
- 実際は当直回数がもっと多い
- 残業代が出ない(幻の残業時間がある(?))
- オンコールでは給料が出ない
などなど、表には出ない『ブラック』な面があるかもしれません。
実際の様子は実情を知っている研修医に聞くしかなく、サイト上の情報は信用しすぎないのがおすすめです。
公式HP:マイナビResident
マイナビやレジナビでは、さまざまな病院の病院説明会を毎週のようにオンライン開催されています。
興味のある病院や候補先となっている病院が参加している場合は、積極的に視聴してみましょう!
採用責任者や研修医に匿名で直接質問できるいい機会になりますよ!
しかも、これらのオンラインイベントでは、
『3病院以上の話を聞くとアマゾンギフト券1000円分プレゼント』
のように特典付きであることも多いです。
興味のある病院はしっかり聞き、あとは流し聞き(?)するだけでもアマギフや特典をもらえるのでぜひ活用してみてください!
公式HP:レジナビFair
毎週行われているオンライン説明会だけでなく、年に数回、各地で開催される大規模説明会もおすすめです。
全国各地の研修病院から担当者が参加しており、一日で多くの病院情報を集めることができます。
医学生なら誰もが一度は参加する大規模イベント!
ここで候補病院を決めていく人も多いです!
他大の人から情報を集めたり、自分にあった病院を相談できるコンシェルジュサービスのようなものもあります。
候補が決まっていない人は、候補先を探す場として、
候補が決まっている人でもさらなる情報を集める場として利用するのがおすすめですよ!
大規模イベントもアマゾンギフト券や参加賞などをもらえます。
大規模イベントには以下のようなメリットがありますよ!
- 候補となっていた病院が話を聞くとなんか違うなと思うこともある
- 病院の正式なパンフレットを集められる
- 就活のそれっぽいイベントに参加することで気が引き締まる
さらに、病院によってはこのようなイベントに参加しているかどうかをチェックしていることもあるそうです!
逆にこのようなイベントのデメリットは、
- 人気病院は列ができているので、話を聞きづらい
人気病院は人気だけあって話を聞くのも一苦労…
しかも対応人数も多く、顔を売るのも難しい…
人気病院へのアピールとしては使えないと思っておいていいでしょう。
ホクトレジデント
公式HP:ホクトレジデント
マイナビResidentやレジナビのように、病院情報を集められるサイトの1つですが、大きく異なるのは、
医学生視点の評価・口コミ
が掲載されていること。
例えば、『ハイポ』や『ハイパー』といった個人の評価が異なるような指標から病院を絞り込むことができます。
マイナビやレジナビでは客観的な指標からでしか検索できないため、ホクトレジデントが圧倒的に重宝します。
ただし、評価者の主観であることもあって、実態とは異なる評価がされていることも少なくないです。
また、病院見学に行ったときの感想や、細かい裏情報なども医学生視点で容赦なく掲載されています。
- 説明会に聞いたときの給与体系と違った…
- 実は残業めちゃくちゃ多いらしい…
- 〇〇内科の先生が厳しくて怖かった…
などなど、実態の様子を集めるのに有用ですよ!
逆に、以下のようにプラスの情報も集まります。
- 外科の〇〇先生が面接担当だから挨拶しといたほうがいい
- ハイパー病院と聞いてたけど、実はメリハリついてそう
- 給与は低いけど、残業代・当直代を入れた手当は充実してる。賞与や退職金もあるから実はけっこうもらえる
表面上では分からない、意外なメリットが見つかることもありますよ!
ある程度、候補先の病院が絞れてきたら、必ず口コミを確認しましょう!
大学や部活の先輩からの情報
インターネットからの情報収集も重要ですが、それ以上に大事なのが身内の先輩からの情報です。
- 部内で引き継がれてるマッチング極秘ファイル
- 大学で受け継がれているマッチング対策冊子
などが部活や大学によっては存在すると聞きます。
知っているOBOGの先輩に情報を聞くだけでもいいですよ!
また、知っている先輩が研修している病院を候補に入れるのもおすすめです。
研修先を絞り込むのはめちゃくちゃ大変…
基準は多いですし、何を優先すべきなんてすぐには分からないですよね…
だからこそ、知っている先輩が研修しているというのは1つの選考基準になりえます。
実際に研修するときにも、知っている人が一人いるかどうかで安心感が変わりますよね。
また、研修先を別にするにせよ、実際にマッチングをくぐり抜けてきた先輩からの情報が研修先選びに大きく影響することもあります。
研修医が病院内でどのように働いているのか、プライベートは充実しているか、マッチングをどうくぐり抜けてきたのかを聞いておきましょう!
候補病院はいくつ探す?絞り込みはどうやる?
上で紹介してきたような選考基準や情報サイトを使いながら、
1.志望病院を3~10個用意
2.細かい情報収集や見学を通じて5個前後に絞り込む
3.絞り込んだ病院を受験する
という流れがおすすめです。
注意点として、最初の志望病院を探していく段階では、
80点以上の病院を複数選ぶ
ようにしましょう。
マッチングはマッチ先が決定してしまうと、その決定に必ず従う必要があります。
60点の滑り止め病院を受けたとして、そこにマッチしてしまったら気が滅入ると思いませんか?
2年間を後悔しながら過ごすことになるかも…
マッチングでは「この病院で2年を過ごしたい!」と思える病院を見つけることが重要です。
100点の病院はあまりないですが、80点以上の病院をたくさん見つけるようにしましょう!
ただし、最初から80点以上の病院が見つかるとも限りません。
細かい情報収集や見学を通じて、予想外のメリットが見つかる可能性もあります。
最初は60〜70点の病院も候補に入れておき、そこからどんどん絞っていくのがおすすめですよ!
候補病院が見つからない!どうする!?
どうしても候補病院が見つからない!決められない!
という場合は以下の2つがおすすめです。
- 人気病院・振り切った特徴のある病院を候補にする
- とりあえずいろいろ見学に行ってみる
人気病院・振り切った特徴のある病院を候補にする
人気病院であることは何かしらのメリットがある証拠。
80点以上に感じている人が多いということは、あなたにとっても80点以上である可能性も高いです。
他にも、以下のような振り切った特徴がある病院を探してみましょう。
- 給料がいい
- 地域で一番救急車が来る
- 勉強会の数で有名
調査・見学してみることで、合う合わないが分かっていき、研修先選びの軸を作っていけますよ!
特に、地域の人気病院やハイパー病院は、見学してみる価値があります!
- 何が優れているのか?
- どうしてその病院を選んだのか?
を聞くことで研修先選びに役立ちますよ!
とりあえずいろいろ見学に行ってみる
どうしても決めきれない場合はいろいろな病院を見学してみましょう。
- ハイポ
- ハイパー
- 都内
- 地方
この4つのパターンを見てみれば、適正がある程度つかめてきます。
- これくらいの忙しさならやっていけそうだな
- やっぱり都内研修の方がQOL高そう
みたいなことが分かってきますよ!
5年生の夏などの時間のある時期に早めに見学に行ってみましょう!
さらに、いろいろな病院に行ってみることで、多くの研修医から病院選びのポイント・コツを教えてもらえます。
自分と似た考え方をしている人とも出会えるかもしれません。
迷っている病院があれば、見学に行ってみる!
くらいの意気込みがおすすめです。
研修医以降になると、時間的にも立場的にも他の病院を見学しづらくなっていきます。
いろいろな病院を見て、制度の違いや雰囲気の違いを感じることができるのは学生の特権。
忙しい実習・試験の合間にもできるだけ見学しておきましょう!
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