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マッチング対策を現役医学生がまとめてみた!①【マッチングの仕組み・意義】

こんにちは、医学生のガッシーです!

 

  • 医学部の『マッチング』ってそもそも何?
  • マッチング対策はどうしたらいい?
  • マッチングで使えるテクニックは?

そう思ったことはありませんか?

 

マッチングは『医学生にとっての就活』と言われますが、具体的にどんなものか分からないですよね…

ガッシー

筆者も4年生のときにマッチングについて何も分からず、右往左往して慌てた経験があります…

 

もっと分かりやすくて必要な情報がまとまっていたらいいのに…

 

そこで今回は、

現役医学生がまとめるマッチング対策

を全9記事に渡って紹介していきます!

 

  1. マッチング対策本
  2. マッチング対策講座(マイナビやレジナビなど)
  3. 病院説明会・見学会

などを通じて学んできたマッチング対策の全て』を詳しく解説していきます!

ガッシー

このシリーズさえ読めば『マッチングは完璧!』と言える内容に仕上げました!

 

実際にマッチングを経験した医学生の視点から分かりやすく解説しています!

 

今回の記事では、

マッチングの意義・理論・仕組み・アルゴリズム

などを解説していきます!

 

 

医学部生にとってマッチングの意義とは?

医学部生にとってマッチングの意義とは?

マッチングの仕組みやアルゴリズムについて解説する前に、

医学部生にとってのマッチングの意義

を解説していきます。

 

マッチングは『医学部生の就活』と言われる通り、初期研修先を決める重要イベント。

医師としてのスタートを切る意味では、国試と同じ重要性を持つとも言えるでしょう。

 

また、医師として最初の2年である初期研修をどう過ごすかで、その後の医師人生も大きく変わってきます。

  1. 優秀な指導医の先生・メンターに出会えるか?
  2. 尊敬できる同期・先輩研修医がいるか?
  3. 医師としての知識・スキルの土台ができるか?

 

初期研修は医師としてのキャリアを積んでいく上での地盤であり、思うように行かないと一生後悔が残ります

ガッシー

『理想の研修先で充実した2年を過ごせた!』人と、『マッチングで全落ちして、縁もゆかりもない土地で研修せざるを得なかった…』と思う人。

 

たとえ同じ知識やスキルが身についたとしても、その後の人生が大きく変わると思いませんか?

 

さらに、最近は初期研修を取り巻く事情も変わってきています

初期研修を取り巻く事情

初期研修を取り巻く事情

都市部の定員が少なくなってきている

都市部の定員が少なくなってきている

東京都や大阪府を始めとして、都心部で研修できる定員が減ってきています

医師不足地域での研修枠を増やすための目的ですが、教育が優れている人気病院が都心部に集まっているのは言うまでもありません。

(もちろん、地方にも優れた研修病院はたくさんあります。)

 

初期研修マッチングで都心部の第一志望病院に行けるかどうかは、年々厳しくなっています。

 

出身大学よりも初期研修先病院が重視される風潮

出身大学よりも初期研修先病院が重視される風潮

昔は『〇〇大学』出身という学歴や肩書きが重要な時代でした。

ただし、最近は臨床医の能力を測る上で『〇〇病院で初期研修終了』という肩書きのほうが重要視される傾向にあります。

 

大学の勉強はあくまで座学が中心。

しかも、厚生労働省のモデルコアカリキュラムの整備により、大学による教育の違いはなくなりつつあります。

 

それに対して、初期研修は実地での経験がメイン。

初期研修を通じてしっかり経験を積めるかどうかは、それぞれの初期研修病院の研修体制・教育環境によって異なります。

 

臨床医としての能力は『どの病院で初期研修を行ったか?』の方が重要と言うわけです。

ガッシー

マッチングは、大学受験で失敗したことがコンプレックスになっている人には大チャンスです!

 

初期研修を有名病院・人気病院で過ごせば取り返すことができますよ!

 

後期研修まで考えて初期研修先を選ぶ必要性がある

後期研修まで考えて初期研修先を選ぶ必要性がある

2017年から新専門医制度が始まり、大学病院の人気が増しています。

 

というのも、新専門医制度では後期研修も初期研修と同様に、都内での研修人数が絞られてきているからです。

(いわゆる『シーリング』制度。科にもよります)

 

都内の大学病院で後期研修を行いたい場合、初期研修のうちから大学で勤務し、顔を売っておく必要が出てきています。

ガッシー

もちろん、『都内の市中病院で後期研修したいから、その病院で初期研修も行う』という人も多いです!

 

シーリングもあってか、初期研修から顔を売っている人が優先して後期研修でも採用されるそう…

後期研修から入るのは難しくなっているそうです…

 


このように、医学生にとって初期研修マッチングが持つ意義は非常に大きいです。

 

だからこそ、行きたい病院に行けるようにマッチング対策を始めていきましょう!

 

マッチングってそもそも何?【仕組み・アルゴリズム】

マッチングってそもそも何?【仕組み・アルゴリズム】

筆者は4年生の後半になるまで、マッチングの仕組みや制度についてほとんど理解できていませんでした。

ガッシー

同じ悩みを持つ方もいると思うので、

そもそも『マッチングって何?』

ということから解説していきます!

 

マッチングは医学生の就活?一般の就活と異なる点は?

マッチングを簡単にまとめると、『医学生の就職活動』です。

初期研修先として志望する病院(企業)を探し、病院見学(インターンやOBOG訪問)に行って、話を聞いたり雰囲気を知る。

 

履歴書(エントリーシート)を提出して、筆記試験や面接試験を受けてマッチ(内定)をもらう

という感じです。

ガッシー

流れは普通の就活とほぼほぼ同じです。

『医学部に入れば就活はない』というのは嘘だったんですね…

 

ただし、一般の就活とも異なる点があり、マッチングは一般の就活と比較して楽とも言えるでしょう。

 

マッチングが一般の就活と違うところ
  1. 就職先は『病院』というジャンルに限られ、候補を選びやすい
  2. 一般の就活では準備から内定まで1年以上をかけることが多い。医学部は半年くらいで一気に進む
  3. マッチングは病院からの内定だけで終わらない
  4. マッチング協議会という第三者機関が間に入ったややこしい仕組み・アルゴリズムがある

 

就職先は『病院』というジャンルに限られ、候補を選びやすい

就職先は『病院』というジャンルに限られ、候補を選びやすい

一般の就活では、『金融』『コンサル』『物販』『製造』などなど、無限とも言えるジャンルから志望する企業を絞り込んでいきます。

しかも同じジャンルの中からも、立地や給料、仕事内容を吟味した上での企業選択…

 

一般の就活は圧倒的に大変そうですよね…

 

医学生の場合、医療系のなかでも初期研修病院という限られた枠から研修先を探します。

数はせいぜい1000程度。

縁もゆかりもない地域を除くと、多くて200病院くらいから絞り込むのが現実です。

ガッシー

その中から実際に受験する病院は3〜7程度が平均です。

 

一般の就活では10~50企業を受験する人もいると考えれば、負担が少ないことがわかりますね。

 

このため、医学部生のマッチングは一般の就活よりも比較的簡単だと言われています。

(それでも大変ですが…)

 

一般の就活では準備から内定まで1年以上をかけることが多い。医学部は半年くらいで一気に進む

一般の就活では履歴書作成から最終面接(4回目)まで1年以上をかけることが多い。医学部は半年くらいで一気に進む

一般の就活では業界について調べたり企業分析を行い、インターンを経験することで人気企業への内定が近づきます。

つまり、就活そのものを始める前の段階で、既にものすごい準備が必要です。

 

その上、面接試験が1次〜4次面接近くある企業も多く、内定にこぎつけるために1年以上かかることはザラです。

しかも面接試験も、集団面接や個人面接、社長面接などあらゆる形式があるため対策も大変…

 

それに対して医学生の場合はかなりあっさり終わります。

  1. 病院見学(1~2日)
  2. 履歴書作成
  3. 筆記(60分)と面接1回(15分)の採用試験
  4. マッチング登録(事務手続きだけ)

という4ステップだけ。

 

準備にかかる時間は少なく、採用試験もすぐに終わってしまうので一瞬です。

 

だからこそ、手を抜く医学生も多く、差がつく要因とも言えるでしょう。

すぐに終わるということは逆に、自己アピールの場も少ないということ。

効率よく自己PRするテクニックが求められます。

ガッシー

倍率の高い人気病院で研修したい場合、限られた時間で自己アピールして差をつける必要があります。

 

短い時間のためにどれだけ準備できたかが重要と言えるでしょう。

 

マッチングは病院からの内定だけで終わらない

マッチングは病院からの内定だけで終わらない

マッチングと一般の就活の一番の大きな違いは、

病院側の内定だけで研修先が決まらない

ということでしょう。

 

一般の就活では、採用試験を通じて企業側が内定を出せばそれで採用決定です。

しかし、医学生のマッチングでは病院側が内定を出すことはありません。

 

次の項目で解説するマッチング協議会という第三者機関が間に入った仕組みで採用が決定します。

 

簡単にまとめると、

マッチングは採用試験だけで終わらず、マッチングのアルゴリズムを理解しておく必要がある

ということです!

 

マッチング協議会という第三者機関が間に入ったややこしい仕組み・アルゴリズムがある

初期研修を決めるマッチングでは、病院と医学生以外に、第三者機関であるマッチング協議会という組織が関わります。

 

  1. それぞれの医学生がどの病院を志望しているか?
  2. 初期研修病院はどの医学生を欲しがっているか?

という情報を集め、一定のアルゴリズムで医学生と病院を紐付けていくのがマッチング協議会の役割です。

 

医学生は全国どの病院でも平等に志望することができるため、医学生の間に有利・不利がない仕組み(ということに)なっています。

ガッシー

アルゴリズムの仕組みは言葉で説明するのが難しいため、『マッチング協議会』のアルゴリズム図解ページをご覧ください!

 

下のような画面からマッチングのアルゴリズムを直感的に理解できます!

 

マッチングアルゴリズム

引用:マッチング アルゴリズム図解ページ

 

簡単にアルゴリズムを説明すると、

  1. 医学生は行きたい病院に順位をつける
  2. 病院は欲しい学生をドラフト会議のように順位をつける

2つの順位づけを上位から見ていき、いい感じに『行きたい&欲しい』となったときに『マッチ』成立という感じです。

これを統括しているのが、マッチング協議会の役割です。

 

仲介役のマッチング協議会により、全国の医学部生が平等にマッチングに参加できるという目的ですが、案外そうではない部分もあります。

 

先輩からのコネが超重要な病院があれば、一部の大学からの特別枠を用意してる病院もあります。

必ずしも全ての医学生に平等ではないと言えますが、

だからこそハックしていくこともできますよ!

 

MEMO

マッチング協議会のHPでは過去のマッチング結果などを見ることもできます。

マッチングの仕組みだけでなく、傾向なども確認することができますよ!

 

また、二次募集情報なども掲載されているので、一度見てみるのがおすすめです。

 

 


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