こんにちは、医学生のガッシーです!
- 医学部の『マッチング』ってそもそも何?
- マッチング対策はどうしたらいい?
- マッチングで使えるテクニックは?
そう思ったことはありませんか?
マッチングは『医学生にとっての就活』と言われますが、具体的にどんなものか分からないですよね…
ガッシー
筆者も4年生のときにマッチングについて何も分からず、右往左往して慌てた経験があります…
もっと分かりやすくて必要な情報がまとまっていたらいいのに…
そこで今回は、
現役医学生がまとめるマッチング対策
を全9記事に渡って紹介していきます!
- マッチング対策本
- マッチング対策講座(マイナビやレジナビなど)
- 病院説明会・見学会
などを通じて学んできた『マッチング対策の全て』を詳しく解説していきます!
このシリーズさえ読めば『マッチングは完璧!』と言える内容に仕上げました!
実際にマッチングを経験した医学生の視点から分かりやすく解説しています!
今回の記事では、
マッチングの気になる疑問
などを解説していきます!
マッチングの気になる疑問
採用側は何を見ている?
採用側が見ているのは大きく分けて3つです。
- 一緒に働きたいか ➔ 面接の印象・マナー・履歴書
- うちで合っているか ➔ 志望動機
- うちでやっていけるか? ➔ 経験・長所・自己PR
筆記試験を行わない病院があっても、面接を行わない病院はまずありません。
つまり、病院との相性が最重要視されているということです。
よって、希望の研修病院に絶対マッチしたい場合、
自分の主張を述べるのではなく、病院を分析して特徴をとらえ、
- 自分がその病院に適しているか
- 一緒に働きたいと思ってもらえるか
をアピールする
ことが重要だと言えます。
一般的に長所とされている特徴も、病院によっては求められていない
ということもありえます。
それぞれの病院に合いそうな長所や自己アピールを用意しておきましょう!
より細かい内容は以下の通りです!
印象・マナー
- 見た目 ➔ 外見、服装、笑顔
- 聞こえ ➔ 明るく元気、ハッキリ話す、適度なスピード
- 内容 ➔ 研修医として求められる適正
自己PR・長所・経験
- コミュニケーション力
- 行動力
- 問題解決能力
いずれか1つでもしっかりアピールするのが重要。
志望動機
- どこに惹かれた?
- うちの研修医たちとやっていけそう?
- 上級医や他のスタッフとの関係性は?
病院情報だけでなく、見学時のエピソードも含めて、
『この病院で研修したい!』と伝えられる内容に仕上げましょう!
自大学なら必ず採用してくれる?
多くの医学生は自大学を滑り止めとして受けますが、自大学の病院だからといって必ず採用してくれるとは限りません。
特に人気病院である、東大、医科歯科、慶応を始めとする首都圏の大学病院や京大などの旧帝大の大学病院では志望者が集まります。
- 留年経験がある
- 書類に不備がある
- 提出が遅れた
などのミスがあると容赦なく落とされますし、面接を通じて落とされる人もいます。
滑り止めだからといって対策をおろそかにしないようにしましょう。
そもそも、滑り止めはいる?
考え方にもよりますが、滑り止めは作らなくても構いません。
アンマッチになるのが怖くて、滑り止めを受験する人がいる気持ちは分かります。
ただし『滑り止めで2年間の研修か…』とマイナスの感情を持ってしまう方がマイナスが大きいと思いませんか?
そんなツライ2年間を過ごす方が怖いと思います…
滑り止めに変にマッチしてしまうくらいなら、二次募集で、ある程度条件にあう病院を探すのも1つの考え方です。
アンマッチのデメリットとして、
- 二次募集で納得のいく病院がない可能性もある
- 11月〜12月の国試前が二次募集対応で忙しくなる
などのデメリットが存在します。
滑り止めを受けるか、二次募集にかけるか、予め後悔しない選択肢を考えておきましょう。
大学によって有利不利はある?
残念ながら大学によって有利不利はあります。
簡単に言えば、偏差値の高い大学の方が有利です。
優秀な大学に合格した人、その大学を卒業した人は、それだけで努力できることの証明になります。
ただし、有利不利と言っても、決定的な差が開くわけではありません。
十分にマッチング対策をしておけば絶対にひっくり返せますよ!
地域枠のマッチングはどうなる?
地域枠のマッチングは、地域や個人の契約条件によってことなります。
初期研修から特定の地域での勤務が始まる人もいますし、初期研修は外部で行える人も。
場合によっては後期研修も外部で行えることもあるため、初期研修医後も考えた上での病院選択も重要です。
細かい条件や契約は都道府県の担当者に連絡をして確認してください!
また、地域枠を利用している先輩などから情報を集めるのがおすすめですよ!
給料は想像以上に重要
病院探しの時点では、
研修医の間は勉強に集中するから給料はそこまで重要じゃない…
という人がいます。
ただし、そういう人こそ給料も気にしたほうがいいです。
給料が低いと自由にできないことが多いです。
- 気になる参考書を買えない
- 遠くの学会に参加できない
- 奨学金の返済がきつい
などなど、給料の低さゆえに勉強が制限されてしまう可能性もあります。
また、研修医になってから必ず始まる当直業務。
『辛い夜中を頑張ったら当直料の〇万円もらえる!』
と思って頑張れるのも事実だそうです。
給料が低いと、これだけ頑張ったのに…
と2年を通じて虚しくなっていくそう…
病院から手紙や資料が送られてきた。返事する?
病院見学した病院や、レジナビなどのイベントで話を聞いた病院から手紙などが送られてくることがあります。
- 最新の募集要項
- 暑中見舞い
- 年賀状
などなど。
面倒に思うかもしれませんが、必ず返事を返しましょう。
社会人としてのマナーです。
また、病院からすると送った資料がちゃんと届いているのか不安なもの。
届いた後にお礼をしてくれると大変ありがたいです。
お礼メールを出すだけでかなり印象が良くなるので、特に本命病院では必ず返事してください!
〇〇病院 臨床研修センター 〇〇様
お世話になっております。
△△大学医学部の□□と申します。
この度は初期臨床研修医募集要項のパンフレットを送付していただきありがとうございました。
最新のパンフレットを拝読し、貴院での初期研修への気持ちがますます高まっているところです。
また、来月病院見学に伺う予定ですが、見学の日も楽しみにしております。
見学の際はよろしくお願い致します。
△△大学医学部6年
□□(氏名)
Email:〜〜
電話:〜〜
病院見学や面接で女性は化粧をしたほうが良い?必須?
最近は化粧をあまりしない女性や、化粧をする男性が増えていますよね。
そのようなこともあり、化粧の有無が面接結果に直接影響することはありません。
むしろ、この時代に化粧で合格を決めるような病院があったらセクシュアリティの配慮に遅れていると思いませんか?
入職したあとに苦労するかもしれません…
ただし、化粧によって第一印象が変わりうるのも事実。
明るい印象や爽やかな印象を与えられる可能性もあります。
普段から化粧をしない人は、しなくても問題ありません。
普段から慣れている人は化粧していくといいでしょう!
英語試験対策
人気病院や英語教育に特色のある病院では英語試験が出題されることもあります。
多い形式は、
- 国試の英語問題みたいな問題
- 英語論文・ニュースの読解問題
- 英語論文の和訳・ようやく
などです。
あまり対策のしようがないため、直前の対策は不要です。
ただし、履歴書などにも書けるように普段から英語資格の勉強をしておくと役立ちます。
- 英検準一級
- TOEIC
- TOEFL
などを勉強&受験しておくといいでしょう。
余裕のある人はUSMLEまでチャレンジするのもおすすめですよ!
適性検査対策
病院によっては採用試験の1つとして適性検査が行われることがあります。
適性検査と言うと分かりにくいですが、いわゆる『心理テスト』です。
精神・心理的なトラブルが起こりうるかどうかをチェックしています。
特に対策のしようもなく、逆に適性検査に引っかかったからと言って即不採用になるわけでもありません。
あまり気にせず受験していいですよ!
CBTの成績はマッチングと関連ある?
残念ながらCBTの成績はマッチングにも影響します。
志望者の多い人気病院ではCBTの点数で足切りすることもあり、ボーダーラインはだいたい80%です。
これより高い場合、低い場合もあるため、あくまで目安にしてください!
また、同じ病院でも年度によって足切りがある場合もない場合もあります。
CBTの成績が悪かったとしても、まずは気にせず志願しるのがおすすめですよ!
面接対策は準備しすぎないことも大事
面接試験はどれだけ準備できたかが重要です。
想定質問を考えておき、練習回数をこなすことで必ず上手くなっていきます。
ただし、面接試験では予想もしていなかった質問が来ることがあるのも事実。
いろいろな状況に対応できるアドリブ力も検査されています。
面接試験に向けて準備しすぎると、準備した質問にしか対応できない可能性もあります。
バランス感は難しいですが、準備しすぎないことも重要です!
面接で医学系の細かい質問は問われにくい
面接試験において以下のような、医学的なテーマの質問は少ないです。
- メタボリックシンドロームについて述べよ
- セカンドオピニオンについてどう思いますか?
- 当直中に〇〇という問題が生じたらどう対応する?
面接試験はあくまで、受験生の人柄・性格をチェックする場であり、医学的知識の有無は優先されません。
医学的知識は筆記試験でチェックできますし、これから国試に向けた勉強や初期研修中に身につけるものでもあります。
医学的なテーマはあまり勉強しなくていいので、以下の記事に書いてあるよく出る質問を優先して対策してみてください!
筆記試験のテクニック
マッチングにおける筆記試験はさまざまな形式で行われます。
- ペーパー試験(マーク式?記述式?)
- 小論文
- 英語試験
形式や難易度が幅広く、一概にどのような対策をすればいいというのはありません。
だからこそ、過去問対策が重要です。
多くの病院では見学時に過去問をもらえるはず。
もらえない場合は、先輩やコネを使ってなんとしてでも集めましょう!
過去問3年分くらいやっておけば傾向や難易度感がつかめてくるはずです。
絶対に役立つ対策として、国試の勉強がおすすめです。
ペーパー試験は国試の改変問題や国試そのものが出題されることが多いです。
どうせマッチングの半年後に受験する試験なので、早めに対策を始めておき、マッチングでも役立つようにしておきましょう!
ここまで述べてきたように、筆記試験の準備は想像以上に大変です。
筆記試験のある病院ばかりを受験するとかなり大変なので、受験数は気をつけてください。
採用試験後にもお礼メールを出したほうがいい?
病院見学後と同様に採用試験後にもお礼メールを出したほうが丁寧です。
できれば試験当日、遅くとも翌日までに提出してください。
〇〇病院 臨床研修センター 〇〇様
お世話になっております。
△△大学医学部の□□と申します。
本日はお忙しい中、面接のお時間をいただきありがとうございました。
面接時は少し緊張しておりましたが、面接官の方々にありのままをお伝えすることができたと思います。
面接を通じて、あらためて貴院での研修を第一志望とする思いが強まりました。
貴院での研修が叶いましたら、少しでも多く貢献できますよう努力致します。
末筆ながら、本日は貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
引き続き何卒よろしくお願い致します。
△△大学医学部6年
□□
面接試験では、宛先が人事部になっていることもあるので注意しましょう。
また、誰に向けてメールを出せば良いのかわからない場合は、
- 〇〇病院 人事部 御中
- 採用担当者様
などのような宛先にするといいですよ!
採用試験後に電話やメールで連絡が来た!どうする?
病院によっては、マッチング順位登録期間に電話やメールで連絡が来ることもあります。
『本当に第一志望で登録してくれましたか?』と確認されるそうです。
ちょっと怖いですよね…
確認の連絡が来るということはそれだけ病院側からの採用意思があると思っておいてもいいでしょう。
病院によっては、暗に内定のサインだと言われることもあります。
連絡が来たタイミングで志望順位を決めきれていない場合でも、
『第一志望です』ととりあえず伝えておきましょう。
実際の登録順位は病院側には分かりようもないので、バレるのではないかと気にする必要はないですよ!