生活・勉強が激変!現役医学生が買ってよかったものまとめ!

マッチング対策を現役医学生がまとめてみた!④【病院見学の準備・注意点・質問すること】

*当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

こんにちは、医学生のガッシーです!

 

  • 医学部の『マッチング』ってそもそも何?
  • マッチング対策はどうしたらいい?
  • マッチングで使えるテクニックは?

そう思ったことはありませんか?

 

マッチングは『医学生にとっての就活』と言われますが、具体的にどんなものか分からないですよね…

ガッシー

筆者も4年生のときにマッチングについて何も分からず、右往左往して慌てた経験があります…

 

もっと分かりやすくて必要な情報がまとまっていたらいいのに…

 

そこで今回は、

現役医学生がまとめるマッチング対策

を全9記事に渡って紹介していきます!

 

  1. マッチング対策本
  2. マッチング対策講座(マイナビやレジナビなど)
  3. 病院説明会・見学会

などを通じて学んできたマッチング対策の全て』を詳しく解説していきます!

ガッシー

このシリーズさえ読めば『マッチングは完璧!』と言える内容に仕上げました!

 

実際にマッチングを経験した医学生の視点から分かりやすく解説しています!

 

今回の記事では、

病院見学の手順・準備・注意点・質問することリスト

などを解説していきます!

 

 

病院見学の申込み手順

病院見学の申込み

病院見学は1ヶ月以上前に申し込む

病院見学は1ヶ月以上前に申し込みましょう

どんなに遅くても2週間前までが限度です。

 

ギリギリで申し込んでくる人は「社会常識の分からない人」として認識されます。

ガッシー

マッチングにおいて減点要素になってしまいます…

 

MEMO

都内の人気病院などは、1ヶ月前でも見学の枠が埋まっていることも多いです。

絶対に見学したい場合は2~3ヶ月前に申し込みしてください。

 

また、それだけ対応人数が多いため、メールの返事も遅いです…

 

申込みは公式HPのフォーム・連絡先を通じて

病院見学の申し込みは病院の公式HPから行いましょう。

  1. 初期臨床研修医採用情報
  2. 医学生の見学

などの欄が用意されていることが多く、フォームやメールを通じて申し込むことができます。

 

都道府県の病院をまとめたサイトや、国試予備校のHPから病院見学を申し込むこともできますが、採用側からすると「なんでそこから申し込んだの?」と思われるのは必然です。

ガッシー

仲介が入ると連絡に手間取るため、病院側も医学生側もやり取りが大変…

 

しかも明確なメリットがあるわけでもありません…

 

候補となっている病院は必ず公式HPのフォームや見学申し込みメールアドレスから申込みしてください。

 

メールの文面の例

〇〇病院 臨床研修センター 〇〇様

 

突然のご連絡大変失礼致します。

△△大学医学部の□□と申します。

 

先日、貴院の病院説明会に参加し、研修プログラムに大変興味を持ちました。

ぜひ、病院見学をお願いしたく、ご連絡差し上げました。

 

日程につきましては、大変勝手ながら、

私の夏季休暇期間にあたる7月○日〜7月□日の間で

お伺いしたいのですが、ご都合いかがでしょうか。

 

お手数かと存じますが、折返しご返信をいただきますようお願いいたします。

 

お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

△△大学医学部5年

□□(名前)

Email:〜〜

電話:〜〜

 

見学時の交通費申請を忘れない

病院によって、病院見学に必要な交通費や旅費を補助してくれる制度があります。

事前に申請しないともらえないこともあるので注意しましょう。

ガッシー

また、提携先ホテルの宿泊費は出してくれるけど、予約は自分で取る必要があることも。

 

細かい条件も必ずチェックしておきましょう!

 

病院だけでなく、都道府県や市町村による補助制度が用意されていることもあります。

『〇〇県 病院見学 交通費』のように調べると出てくることがあるので、事前に検索しておくといいですよ!

 

見学は1~2日で十分

病院見学は1~2日で十分です。

ガッシー

というより、1~2日で疲れ果てます…

 

知らない環境で気を遣って過ごすのは本当に大変です…

 

病院見学の目的は、自分が研修医として働く時の雰囲気を確かめること。

  1. 実際の研修の様子
  2. 施設の充実度
  3. 裏情報を研修医に確認

などなど、1~2日もあれば確認できるものばかりです。

 

病院見学を通じて熱心さをアピールするために4~5日見学をする人もいますが、正直無駄な時間が多くなってしまいます。

むしろ、見学時に変なことをやらかしてマイナス要因になってしまう可能性もあるため、長く見学しすぎないほうがおすすめですよ!

 

見学する科は内科・外科・救急(当直)・志望科

病院見学する科は、

内科・外科・救急(当直)・志望科

から選びましょう。

 

もちろん、全てを見学する必要はありませんが、2回の見学に分けて全て回れるとベストです。

 

内科や外科は必ず研修医がローテーションしており、研修医に実際の様子を聞くことができます。

マイナー科は時期によっては研修医が回っていないこともあるため、情報収集が主な目的である1回目の見学では希望しないほうが無難です。

 

ただし、将来の志望科を回らないのもどうかというところ

採用試験の面接では『将来の志望科は?』という質問が定番です。

本命の病院の採用試験で『御院の〇〇先生にお世話になりました』と言えたほうがいいですよね。

 

また、外科志望なのに外科の見学に来てない、内科志望なのに内科の見学をしていないのも問題です。

回るべき科はしっかり見学しておくようにしましょう。

ガッシー

もちろん、採用試験までに志望科が変わる可能性もありますよね。

 

無理に志望科を回る必要はありませんが、できるだけ行っておきたいくらいに考えてください!

 


また、救急や当直は研修医がメインで担っている仕事の1つ。

研修医の裁量や教育体制が最もよく分かる場所のため、当直は必ず見学するようにしましょう。

 

学生は遅くても19~20時くらいには帰ることができます。

終電に間に合わない!と心配する必要はありません!

 

MEMO

もちろん、宿舎を借りている場合など、20時以降まで残っても問題ないです!

 

ただし、救急当直も19~22時くらいが山場。

それ以降の時間帯になると一段落することが多いそうです。

19~20時くらいまで残っておけば救急当直でどのような研修をしているのか実感できますよ!

 

採用担当の先生の科を回る必要はない

採用担当の先生が所属してる科を見学し、挨拶しておく必要はありません。

もちろん、たまたま希望した科に採用担当の先生がいる場合は挨拶してもいいでしょう。

 

マッチングにおいては見学よりも面接の方が圧倒的に重要度が高いです。

良い印象を与えようとしてムリして挨拶に行っても、見学をおろそかにしたのではと疑われ、逆にマイナスになってしまう可能性もあります。

ガッシー

ただし、採用担当の先生がどんな人なのか把握しておくことで、面接が気楽になるのも事実です。

 

研修医の先生にどんな人か聞いておくのはおすすめですよ!

 

見学は2回で十分

見学の回数は多くて2回で十分です。

(1回でも構いません)

 

本命病院に熱心さを見せようと、3~4回も見学に行く人がいますが、正直言って無駄です。

見学の回数以上に、面接での印象や履歴書から得られる情報の方が大きいです。

たとえ、見学時に研修医の知り合いがたくさんできたからといって、裏で働きかけてくれるわけでもありません。

 

見学は行けば行くほど良いわけでもないですよ!

 

ただし、たった一度の見学では確かめきれないことがあるのも事実。

志望科(特にマイナー科の場合)を見学するのもいいですし、1回目の見学では日程的に回れなかった科を見るのもいいでしょう。

また、他の病院を見学してくることで、再度確認したくなったことを確認する意味でも2回目の見学は有用です。

ガッシー

2回目の見学では病院周辺の地域も確認して、近くに住むようになった時のことも考えておくといいですよ!

 

近隣の環境は2年を過ごす上でのQOLに直結します!

 

病院見学は5~6病院が限界

病院見学が1~2日で十分といっても、本命病院は2回見学に行きたいですし、そもそも大学の休みがそこまでないですよね…

 

10病院以上の見学に行く人もまれにいますが、基本的に5~6病院を見学できれば十分です。

ガッシー

逆に言えば、5~6病院しか見学できないということ。

 

しっかり候補病院を絞り込んだ上で見学先を吟味しましょう!

 

ただし、大学の関連病院は普段の実習で回れる機会があるかもしれません。

そのような病院は実習で回る前提にしておき、関連外の病院を優先して見学するのもおすすめですよ!

実習などと合わせて、10病院くらいに行けると十分でしょう。

 

『病院を知ったきっかけ』は簡潔でいい

見学の申込みフォームなどで『病院を知ったきっかけは?』と聞かれることが多いです。

 

ここはあまり身構える必要はなく、

  • 病院説明会で話を聞いて興味を持った
  • 知っている先輩が研修している
  • 実習中に〇〇病院で研修をした人からの話を聞いた

などなど、正直なきっかけを書いて問題ありません!

ガッシー

壮大な理由を作り込んで用意する必要はないです。

 

気楽に書いて良いですよ!

 

『備考欄』は何を書く?

病院見学の申し込みフォームや用紙にある「備考欄」は特に何もなければ、

『お忙しい中と存じますが、よろしくお願い致します。』

などを書いておくと丁寧です。

 

もちろん、病院で見学したいことや知りたいことなどを書いてもいいですよ!

 

病院見学で必要なもの・持っていくものリスト

病院見学で必要なもの・持っていくものリスト

フォーマルな服装

見学時の服装は、基本スーツ、私服はNGと考えておきましょう。

(私服OKと言われたら別ですが、それでもスーツが無難です)

 

また、夏の病院見学では多くの病院でクールビズが許容されます

(ネクタイやジャケットなし)

ただし、明確な記載がない場合は、念の為口コミなどを確認しておくのが無難です。

ガッシー

病院見学はアピールの場であるものの、減点される場でもあります。

中でも服装は思っている以上にチェックされています

 

服装の乱れや清潔感のなさは減点でしかないので注意しましょう!

 

病院見学の服装リスト

スーツ

KASHIYAMA

公式HP:オーダーメイドのカシヤマ

 

黒・紺・グレーあたりの色がおすすめ。

女性はパンツでもスカートでもOK。動き回ることを考えるとパンツが無難です。

シワやほつれなどに注意しましょう。

 

大学の入学式のときに購入してサイズの合わなくなったものでなく、自分にあったサイズのものを用意するように!

ガッシー

他の病院見学や採用試験、入職式でも使えます。サイズが合わなくなっている場合はこの機会に作り直しましょう!

 

ダボダボ・ピチピチのスーツはダサいです…

 

\\ Try Now //

*ジャストフィットのスーツが22,000円から!

 

白のシャツ・ブラウス

色付きシャツはNGです。

色シャツだと、夏の見学は汗ジミが目立ってしまう可能性も…

 

スーツと合わせて、アイロンがけしておくのを忘れないようにしましょう。

 

\\ 今すぐチェック!! //

 

 

黒のかばん

手提げの就活かばんが望ましいです。

A4サイズの書類が入って自立するタイプが便利です。

 

普段使いのリュックや斜め掛けはNG。

黒色のフォーマルリュック・ビジネスリュックならOKです。

 

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ベルトは黒

ベルトつけるのを忘れる人がたまにいます。

 

\\ 今すぐチェック!! //

 

ネクタイはネイビーやグレー、ストライプ柄が無難

病院見学は就活の1つです。

変なところで個性を出して失敗するより、減点されないことを重視しましょう。

 

\\ 今すぐチェック!! //

 

靴下は黒・足首が隠れるように

靴下は座ったときに足首が見えない長さのものを履きましょう。

靴下の色はスーツに合わせた色の一択です。

ストライプなどの柄物はさけ、シンプルなものを選んでください。

 

女性でストッキングを履く場合は、肌の色に近いものして、伝線を考えて予備まで持っていきましょう!

 

\\ 今すぐチェック!! //

 

黒の革靴やパンプスor低めのヒール

スーツに合う靴で行きましょう。

革靴やパンプス・低めのヒール(3~5cm)がおすすめです。

多くの病院では見学前に動きやすい靴に履き替えさせてもらえますが、案内される前までは革靴やヒールを履いておきましょう。

 

また、雨や雪の日に見学する場合は汚れないように、雨用靴で病院の玄関まで行き、革靴などに履き替えるのもおすすめです。

 

\\ 今すぐチェック!! //

 

 

見学時の服装は想像以上にチェックされています。

清潔感のある整った服装は社会人としての最低限のマナーです。

ガッシー

ただの見学だからといって気を抜かないように!

 

服装のせいで減点になることもありますよ!

 

その他の外見上の注意点

  • 髪の毛は黒色
  • 長い髪はまとめて、お辞儀したときに落ちないように
  • アクセサリーはつけない
  • メガネはキレイに
  • 爪は短く切っておく(手術入る可能性あり)
  • 眉毛を整える
  • ひげはキチンと剃っておく
  • 少しの香水はOKだが、きつすぎないように

 

病院見学に持っていくものリスト

病院見学に持っていくべきものは以下のとおりです!

病院見学に持っていくものリスト
  1. 白衣
  2. (または)スクラブ・ケーシー
  3. 動きやすい靴
  4. メモ帳
  5. 筆記用具
  6. 学生証
  7. SD証明書
  8. 聴診器
  9. マスク
  10. ハンカチ

 

病院によっては見学前にスーツから動きやすい服装に着替えさせてくれることがあります。

その場合でも医療者として適切な服装が求められるため、スクラブやケーシーを持っていくのがおすすめです。

また、革靴やヒールで見学するのは辛いので、動きやすいスニーカーなどを持っていきましょう!

ガッシー

ただし、病院内で履くものなので、黒や白色にしておくのがおすすめです!

 

その他、病院によって求められる可能性があるものを紹介します!

病院見学に持っていくものリスト②
  1. アイガード
  2. 体調管理シート
  3. 陰性証明

最近は新型コロナウイルスを始めとする感染対策として、事前の検査結果や感染防具を持ってくるように求められることがあります。

指示に従って準備しておきましょう。

 

他に、必要に応じて持っていくべきものを紹介します!

病院見学に持っていくものリスト③
  1. 腕時計
  2. iPad
  3. 宿泊グッズ

見学中はあからさまに携帯を持ち出すのが憚られるもの…

時間を確認できるように腕時計があると便利です。

 

また、見学中は何かと暇することもあります。

一緒についてまわる研修医が事務作業をしている時など、待機室で休んでいてもいいよと言われることも。

暇つぶしになるようにiPadなどを持っておくといいですよ!

 

病院見学で聞くこと・確認することリスト

病院見学で聞くこと・確認することリスト

研修医がイキイキしているかどうか

研修医が実際にどのように活躍しているのかは、見学で確認すべき最重要ポイント!

  • 充実した研修をしているのか?
  • イヤイヤやらされているのか?

はすぐに伝わってくるはずです。

 

数年後の自分の姿だと思って確認しましょう!

ガッシー

超ハイパー病院では、カルテを書きながら寝ていることもあります…

 

研修医のスケジュール(日・週・月単位で)

研修医のスケジュールを日別・週別・月別に確認しましょう。

日別のスケジュール
  1. 上級医との回診は〇〇時から
  2. それまでに患者さんに会っておく
  3. 昼は検査、カルテ記載
  4. 夕方は〇〇時からカンファ
  5. など…

 

週別のスケジュール
  1. 〇〇曜日は夕方に勉強会
  2. 週1で当直(明けは休み?午前まで?夜まで?)
  3. オペ日は〇〇曜日と△△曜日
  4. 土日は休み?当番あり?
  5. など…

 

月別のスケジュール
  1. ローテーションが終わったら指導医と個人面談
  2. 回った科の研修シートを提出する必要あり?
  3. テストがあることも?
  4. など…

ガッシー

インターネットには載っていない研修システムがあることも多いです。

 

研修医のスケジュールを細かく把握しましょう!

 

研修医のやる気・モチベーション・同期との関係性

研修先病院には、同じようなやる気・モチベーションの人が集まってきます。

自分が研修を始めるときも、見学時の研修医と同じフィーリングの人が多く入ってくるでしょう。

 

自分と合っているかどうか、やっていけそうか確認するのが大事です!

ガッシー

周りのやる気が高すぎる、低すぎるどっちの場合でも2年を過ごすのが辛くなります…

 

2年目研修医の実力

  • 1年目と比べてテキパキこなしているか
  • 1年目と2年目の関係性
  • 2年目が教える文化があるか

などのように、学んだことを教えてもらえる文化があるかどうかを確認しましょう!

ガッシー

2年目研修医の実力が高い病院は、1年の研修を通じてしっかり実力が身につきます!

 

研修医室・医局

研修医専門の部屋があることもあれば、上級医と同じ部屋(医局)しかないこともあります。

 

また、自分専用の机があるか、空いている場所を自由に使うシステムなのか、共用の参考書などがあるかも確認しておきましょう。

ガッシー

研修医の机に本が多ければ、それだけ勉強時間もしっかり取れているのかもしれません!

 

ただし新品の本ばかりだと逆に何もできていない可能性も…

 

他にも、医局内にドリンクバーやコーヒーマシンがあったり、自由に取れるお菓子があったりと、病院によって施設の充実度が異なる可能性もあります。

 

コメディカルとの関係性

研修医同士の雰囲気や、上級医との関係性だけでなく、コメディカルとの雰囲気も確認しましょう。

別け隔てなく優しく接してくれる病院もあれば、やたら研修医の地位が低い病院もあります…

 

食事・食堂

  • 職員食堂
  • コンビニ
  • コーヒーショップ

など、食事を取れる場所を確認しましょう!

食にこだわりたい人には重要な要素です!

ガッシー

味だけでなく、種類の豊富さや、値段も確認します。

 

研修医はタダで食べられる病院もあるようです!

 

研修医寮・宿舎

研修医専門の宿舎や、職員なら誰もが利用できる寮があることもあります。

 

特に、都内で研修を行う場合は給料が安くなりがちなので、安く利用できる宿舎の利用がほぼ必須です。

家賃だけでなく、駐車場や水道光熱費の扱いも合算した金額を確認しておきましょう。

 

また、立地や間取りを聞くのと同時に、できれば部屋の中まで研修医に見せてもらえると最高です!

 

病院外の環境

見学の前後に病院外の環境も調べておきましょう。

  • スーパー・大型モール
  • コンビニ
  • 飲み屋・レストラン
  • 最寄り駅
  • エンタメ系(スキー、海水浴、銭湯、レジャー施設、ジムなど)

ガッシー

生活の質が変わります!

 

せっかく2年間を過ごすならプライベートも充実させたいですよね。

 

関連大学・医局

病院によっては『〇〇大学出身の人が多い』ということがあります。

ガッシー

科によって関連医局が異なることもありますよ!

 

『〇〇大学出身だから採用に有利または不利』ということは減ってきていますが、入職してから疎外感を感じる場面があるかもしれません。

また、後期研修以降の情報を集める上でも情報が偏る可能性もあります。

 

良い悪いの問題ではないですが、関連大学・医局の確認は必須です。

 

救急システム・研修医の役割

  • 救急をどのように回しているのか?
  • 研修医はどのような役割を担っているのか?

を確認しておきましょう。

 

救急システムで確認しておくこと
  1. 研修医が相手するのはウォークインor救急車?
  2. 2年目と協力しながら?それぞれが別患者担当?
  3. フィードバックはもらえる?
  4. 手技はどれくらい経験できる?
  5. 忙しさは?
  6. 2次救急?3次救急?
  7. 救急の専門医はいる?

 

実は、全ての初期研修病院に救急の専門医がいるとは限りません。

各科の医師で救急を回している病院の方がむしろ多いです。

(内科当直と外科当直の先生がいるなど)

 

このような病院では、どうしても『救急医目線』でのフィードバックをもらえることが少なくなるため、研修病院を決める上で注意しましょう。

ガッシー

3次救急ならたいてい救急の専門医がいますが、2次救急だと救急専門医は少ない印象です!

 

手技や手術にどれだけ参加できるか?

  • 研修医がどれくらいの手技を任せてもらえるか?
  • 手術への参加の仕方は?(助手だけ?術者は?)

研修医が裁量をもって参加できる手技や手術の数を確認しましょう。

手技は経験数が重要であり、研修医に任せてもらえる病院の方が上達が速いです。

 

また、外科系を目指している場合は、初期研修のうちに術者としての経験も積み始めたいところ。

  • 術者をさせてもらえるか?
  • どれくらいのオペなら任せてもらえるか?

なども確認しておきましょう。

 

給料(一番大事)

給料は表に出ている情報と、実際とでかなり異なりがちです。

  • 給与
  • 残業代
  • 当直代
  • コロナ手当
  • 退職金
  • 賞与(ボーナス)

などなど、変動要因が数多く存在します。

 

そのため、額面での月収だけでなく、

『どれだけ貯金できたか?』を聞くのがおすすめです。

ガッシー

筆者が知っている病院の中で、年収が公式情報よりも200万近く高い病院がありました。

 

それだけ残業時間が長いということらしい…

(ちゃんと残業代が出ているだけマシかもしれませんが…)

 


給料をストレートに聞きたくない場合は、

  1. 最近大きな買い物をしましたか?
  2. 給料は何に使っていますか?
  3. 休日は何してますか?

みたいな感じで聞くのもおすすめです。

車などを買ってる場合はある程度貯金できていると考えていいでしょう。

 

給料が高くても、やたら飲み会ばかりやっていてお金がたまらないなんてことも…

 

MEMO

中でも確認しておきたいのが『時間外手当(残業代)』です。

実際にどれくらい残業代があるのかを必ず確認しましょう。

 

ブラックな病院では幻の勤務時間があることも…

 

その病院を選んだ理由

研修医がその病院での研修を志望した理由を聞き出しましょう!

意外な理由が見つかるかもしれません!

ガッシー

いろいろ悩んでいる病院があったけど、最終的には『トイレの綺麗さ』で決めたという話も聞いたことがあります!

 

当直(回数・時間・忙しさ)

当直は研修医のメインの仕事の1つ。

  1. 回数
  2. 希望制?
  3. 当直科
  4. 時間帯(準夜だけ?夜中も?)
  5. 翌日は帰れる?午前まで勤務?
  6. 当直中の忙しさは?(夜ご飯食べられる?)

などなどを確認しましょう。

当直まで見学することが多いと思うので、様子を見るだけでいろいろ分かってきますよ!

 

オンコール・待機・当番

当直以外にも、オンコール(待機や当番とも言われる)の回数も確認しましょう。

 

オンコール

勤務時間外ではあるものの、呼び出しがかかればいつでも出勤できる状態のこと。

家に帰って休んでいて良いですが、呼び出されたらすぐに行かないといけません。

(『30分以内に来るように』みたいなルールがあります)

 

家に帰れるけど、外に遊びにいくことはできないといった微妙な立場です。

 

研修医はローテしている科のオンコールの役割を担うことが多いです。(もちろん、上級医の先生と一緒に行います)

当直ではないものの、完全に自由でもなく、オンコールの回数はQOLに直結します。

 

また、オンコールで残業代が出るのかどうかも確認しましょう。

ガッシー

法律上の見解では、オンコールの日そのものでは給料は発生しないそうです。

 

もちろん、呼び出しがあって出勤すれば、働いた時間分のオンコール代はもらえるはずだそうですが、ブラックな病院では…

 

土曜日の出勤の有無

病院によって土曜日が診療日なのか休日なのか異なります。

また、休日だとしても『研修医は来ないといけない』

などのルールがあることもあるため、確認しておきましょう。

 

勉強会の頻度・システム

研修医のための勉強会がいつ、どれくらい行われているのか確認しましょう。

教育熱心な病院では毎日のように行われることもあります。

 

また、上級医や外部講師によるセミナーだけでなく、研修医同士が救急現場で困った症例を紹介する会など形式もさまざま。

ガッシー

形式だけでなく、どのようなテーマで行われているのかを聞いておくといいでしょう。

 

実際に参加できる機会があれば、参加して雰囲気を確かめるのがベストです!

 

採血などのDutyの有無

病院によっては研修医が朝の採血当番を行なうなど、Duty業務が決まっていることがあります。

ガッシー

『研修医は採血当番で毎朝6時から採血』など、そこそこ大変です…

 

多くの病院では採血当番は最初の数ヶ月で終わりますが、場所によっては年中続く場合も…

 

他にも同じような当番制や研修医のDutyがある場合もあるので、聞いておきましょう!

 

平均の担当患者数

担当患者数は多くても少なくても良くありません。

自分なりにしっかり消化しながら学べる量かを確認しましょう。

 

目安としては10人を超えると忙しくなり、20人を超えるとキャパオーバーです。

ガッシー

科や時期によって異なりやすいので、あくまで目安程度にしかなりませんが、情報は大事です。

 

やっぱりハイパー病院はどの診療科・時期でもすごいですね…

 

後期研修をどうするか

研修終了後の進路は要確認です。

初期研修病院にそのまま残って後期研修を行うことが多い病院は、それだけ居心地がいいということ。

研修制度だけでなく、QOL面も充実しているのでしょう。

 

また、特定の大学で後期研修を行なうことが多い病院は、情報源が偏ってしまう可能性もあります。

後期研修まで考えて初期研修先を選ぶことも重要です。

 

夏休み・冬休みなど

  • 長期休みをしっかり取れるか?
  • 期間は?
  • 休み中の当番制度はどうなっている?

を確認しましょう。

 

病院によっては年末年始などの休みの日でも、研修医は誰か1人は来ないといけないなどのルールがあることも。

しっかりメリハリをつけられる病院かどうかも重要です。

 

施設の充実度

  • ウォーターサーバーがある
  • お菓子食べ放題
  • 筋トレ室がある
  • 研修医専門の仮眠室
  • シャワーのアメニティが充実している

などなど、病院によって細かい施設充実度が異なります。

 

研修そのものには関係しませんが、2年間を過ごす場所だと考えると重要ですよね。

 

イベント

  • 飲み会
  • ローテ終わりのお疲れ様会
  • 研修医旅行
  • 職員運動会

などなど、病院によってイベントの種類・頻度が異なります。

ガッシー

入職してすぐにオリエンテーションを兼ねて飲み会が開催されることも多いそうです!

 

仲良くなれる場でもありますが、いきなりはちょっとキツイかも?(苦笑)

 

採用試験の情報

  • 筆記試験の過去問
  • 面接の形式・聞かれた質問

などを聞いておくといいでしょう。

 

  • 個人面接?集団面接?
  • どの先生が担当?
  • 聞かれた質問は?

など、なかなか集まらない情報を聞いておくチャンスです!

ガッシー

どのように対策したのかも聞いておくといいでしょう!

 

プログラムの可変性

主に研修医の数が少ない病院では、プログラムをある程度オーダーメイドで自由に変えられることがあります。

 

たとえば、選択期間の研修先を1ヶ月前までに言ってくれたら柔軟に変更できたりすることも。

補強したい科や興味のある科に柔軟に回れて研修できると自由度が上がりますよ!

 

研修担当の事務員の人柄

研修医のお世話を主にしてくれるのは研修担当の事務員の人たちです。

 

上級医の先生より関わる機会が多いとも言えるので、その人達とやっていけそうかどうかも確認しましょう!

ガッシー

『お母さん系』の優しい人もいれば、『スパルタ系』の人もいるそうです。

 

病院見学の注意点

病院見学の注意点

最初は本命以外で練習

最初に見学にいく病院は本命以外にしましょう。

  1. 手続きにトラブルがあった(問題になるほどではないけど)
  2. 研修医に聞きたいことを聞き忘れた
  3. そもそも見学についていくのに必死だった

などの問題が生じる可能性もあります。

 

また、見学時の態度が採点対象になっていることもあり、本命より前に別の病院で練習しておいた方がいいです。

本命でミスはしたくないですよね…

ガッシー

一度見学すれば、見学の流れ・雰囲気がなんとなく分かってきます。

 

本命でマイナスになる心配がなくなりますよ!

 

もちろん、練習といっても5%くらいは考えている病院にしておきましょう。

『あくまで練習のために来ています』という感じが出ているのは失礼です。

『候補の1つに入っていて迷っています』という態度を取りましょう。

 

MEMO

どこに見学に行くか迷っている方は、人気病院やハイパー病院を見学してみるのがおすすめです!

人気病院には人気である何かしらの理由が分かりますし、ハイパー病院を見学すれば自分がついていけそうかどうか分かります。

ガッシー

特徴がある病院を見学することで、本命の病院を見学するときにどこに注目すればいいか分かりますよ!

 

見学はプラスを作るのではなくマイナスを作らないこと優先

病院見学時の態度は採用試験の点数にも関わることがあります。

病院見学でもプラス要素を作ろうと思って積極的になりすぎる人がいますが、見学時はマイナスを作らないほうが重要です。

 

見学の本質は病院の雰囲気を把握し、自分が研修する上で適切かどうかを判断すること。

ムリして他の人と差をつけようとする姿勢はマイナスにつながりかねません。

ガッシー

たとえば、研修医や上級医の先生と関係を築こうとしてやたら話しかけると、診療の邪魔になってマイナスの印象を持たれてしまうことも…

 

もちろん、見学時はいろいろ聞きたいことがあるかもしれませんがTPOをわきまえましょう。

 

MEMO

ただし、見学時にできることはどんどん手伝いましょう!

見学の学生だからといって受け身になるのではなく、手伝えることはなんでもやるのがおすすめですよ!

勉強にもなって見学を有意義に過ごせます。

ガッシー

やりすぎるのはイマイチですが、積極的にサポートする姿勢は研修医としても求められます。

 

アピールにつながることがありますよ!

 

絶対に遅刻しない

見学時は絶対に遅刻しないようにしましょう。

交通機関の遅れが生じて、集合時間に間に合わない可能性もあります。

早め早めの行動を意識しましょう。

 

1000円分のお金は持っておくといい

病院見学中にお金が必要になることは多くないですが、

  1. 職員食堂が現金でしか払えない
  2. 待機室に帰る暇がないが、水分を買いたい

などのように急にお金が必要になることもあります。

1000円程度の現金をポケットに忍び込ませておくのがおすすめです。

 

偉い人・研修担当者の名前は把握しておく

実際に会うかどうか、挨拶の機会があるかどうかは別として、

  1. 偉い人(病院長・理事長・見学する科の部長)
  2. 研修担当者(臨床研修責任者)

などの名前を見学前に把握しておきましょう。

 

挨拶する機会があれば、いい印象を与えられます!

 

挨拶は明るく。こちらから

ついてまわる研修医や上級医だけでなく、病院のスタッフにはこちらから明るく挨拶しましょう。

見学時の第一印象は挨拶で決まります。

ガッシー

『〇〇大○年の△△と申します。本日1日の見学ですが、よろしくおねがいします!』

みたいな感じです!

 

見学に行く科を勉強しておく必要はない

見学に行く科を勉強しておく必要はありません。

ただし、いずれ国試や卒試に向けて勉強することではあるので、できる範囲でやっておくのはおすすめです。

 

病院見学は実習ではなくあくまで『見学』

知らないことについて質問されても、

「勉強不足で存じ上げないのですが、教えていただけますか」

と聞けば教えてもらえますよ!

ガッシー

知らないなりにも好奇心旺盛であること、学習意欲が高いことをアピールしましょう!

 

交通費や旅費の申請手続きを忘れずに

交通費や旅費をもらえる場合の手続きを忘れなずに行いましょう。

旅券や領収書の提出が求められることがある他、特定の時間内に事務室で手続きを行わないといけないこともあります。

 

要件を予め確認しておき、忘れないうちに済ませてしましょう!

 

また、病院関連の宿舎を借りる場合、宿舎の鍵の手続きも忘れないように。

ガッシー

筆者が見学に行ったある病院では、鍵を借りる前に研修責任者の方が帰ってしまい、めちゃくちゃあたふたした経験があります。

 

当直を見学する場合は遅くなってしまうこともあるため、見学前に聞いておくのがおすすめです。

 

2回目の見学は必要?

2回目の見学は必ずしも必要ではありませんが、本命には2回行くのがおすすめです。

ガッシー

6年生の春〜夏がおすすめ!

 

採用試験が始まる直前の時期の見学は、本命であることを病院側にアピールできます。

 

また、他にも以下のようなメリットがあります。

  1. 1年目研修医と2年目研修医の成長具合を確認できる
  2. 以前の見学で聞き忘れたことを確認できる
  3. マイナー科が志望科である場合は見学しておくのもおすすめ

 

ただし、見学すればするほどいいわけでもありません。

3回以上見学するのはこびている感じがしますし、失礼な言動が生じてマイナス面の方が大きくなってしまうこともありえます。

 

病院見学後にやること

病院見学後にやること

お礼メールを出す

できれば見学当日、当直見学などで遅くなった場合は翌日までにお礼メールを提出しましょう。

ガッシー

何日も遅れてメールを出すと、

  • 興味なかったのかな?
  • 印象に残らなかったのかな?

と思われてしまいます。

 

少なくとも翌日までにお礼しましょう!

 

また、お礼メールを作る過程が、病院見学で感じた印象・学んだことを見返すいいきっかけになりますよ!

 

メールの文面の例

〇〇病院 臨床研修センター 〇〇様

△△大学医学部の□□と申します。

 

この度はお忙しい中、見学のために時間を割いてくださり誠にありがとうございました

見学が非常に楽しく、あっという間の2日間でした。

 

研修医の先生方が明るく楽しく過ごされている様子が印象的であり、

病棟、救急、医局とさまざまな場でお互いに学び合っている様子が自分にも合っているのではないかと実感できました。

◇◇先生を始めとして指導医の先生方からもお話を伺うことができ、大変有意義な時間となりました。

 

また、宿泊やお弁当など滞在中のことに関しましても用意して頂き、誠にありがとうございます。

マッチングの前にもう一度見学に伺わせていただけたらと考えております。

その際はどうぞよろしくお願い致します。

 

△△大学医学部5年

□□

 

また、見学で感じた内容をまとめたら、レジナビの『見学体験記』やホクトレジデントに提出しましょう!

アマゾンギフト券などがもらえますよ!

 

MEMO

見学中にお世話になった人の名前を必ずメモしておきましょう!

  1. ついて回った研修医
  2. お世話になった上級医
  3. 部長の先生

などです。

 

部長の先生は面接に出てくるかもしれませんし、採用試験では『どの研修医について回った?』と聞かれることもあります!

 

見学時のエピソードは面接試験でも必ず役立ちます。

 

見学前後のメールのやり取りは敬語に注意して素早く

見学前後のメールのやり取りでは、

  1. 敬語に注意する
  2. レスを早くする

の2つを意識して行いましょう。

敬語すら使えないのは社会人になる身としてどうか?という疑いが持たれますし、レスがなかなか帰ってこないのもメールがちゃんと届いているのか不安になります。

 

また、レスポンスが遅い人は仕事が遅いことが予想され、採用する側としては積極的になりにくいでしょう。

ガッシー

逆に素早く、しっかり返事してくれる人は仕事ができることが予想できます。

良いアピールになりますよ!

 

メールのやり取りでさえ、採点対象になっていると考えておきましょう!

 

定型文を使ってもいいので、返事が求められているメールが届いた場合は、すぐに返事することを意識してください。

 

お礼メールは手紙の方がいい?

お礼メールではなく、手書きの手紙の方が丁寧な印象を与えられますが、メールで十分です。

 

手紙は見学後すぐに提出しても、届くまでに時間がかかりますし、素早さに欠けます。

手紙で丁寧な印象を与えようとするより、メールのやり取りが早い方が仕事ができる研修医になれる気がしませんか?

ガッシー

マッチングの前後に病院側とは何度もメールでやり取りすることになります。

 

素早くメールで連絡を取れることをアピールしておくと、何かといい印象を与えられますよ!

 


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